淀川ヒューテック株式会社

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メディア掲載情報

2009年07月14日

「日本経済新聞」に掲載されました。

技あり 中堅・中小企業
淀川ヒューテック

家電量販店に所狭しと並ぶ液晶テレビ。淀川ヒューテック(大阪府吹田市)は、液晶パネルの製造に欠かせない偏光板貼付装置を手掛ける。2インチ級の携帯電話向けから60インチの大画面テレビ用まで守備範囲は広い。なかでも32インチ以上用の装置では世界シェアーの約7割を握るという。

偏光板は液晶パネルの映像を人々の目に見えるように表示させる樹脂製のフィルム。グループ会社の淀川メデック(大阪市)は、液晶パネルの表面にフィルムを貼り付ける世界最先端の技術を持つ。 

フィルムの厚みは0.3ミリメートル前後。これを縦、横、斜め方向に0.3ミリメートル以内の精度でパネル表裏にずれなく貼る。位置ずれはもちろん、パネルとの間に空気が入り込むことも許されない。加工処理時間は1枚につき16~17秒。高い品質と素早い処理を両立する技術力が要求され、「液晶パネルの大型化で技術のハードルが上がっている」(小川克己社長)と指摘する。

淀川メデックの設立は1973年。写真をはがきに貼る装置をつくる小さな会社が前身だった。偏光板貼付装置を開発する技術力はあったものの、まだ事業にはつながらなかった。96年、経営に行き詰まった同社を淀川化成(現淀川ヒューテック)が支援し、グループ会社化した。 

一方、淀川化成は既に液晶パネルの収納ボックスなど周辺部材を手掛けており、装置と部材を一体で納入する販売の相乗効果が功を奏した。グループ化した淀川メデックの技術と融合させた新たな液晶事業戦略を打ち出して、世界に吹き始めた「液晶市場の成長の追い風にうまく乗れた」(小川社長)と振り返る。 

拡大路線を歩んできたが足元の業績は厳しい。昨秋以降、液晶パネルメーカーの設備投資抑制で、08年度下期の受注は、好調だった前年同期の約半分に減ったという。それでも6月にいり「受注は上向きつつある。年後半どう取り戻すか」。小川社長は潮目の変化を見極めようとしている。

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