熊本にフッ素樹脂製品工場 淀川ヒューテック、25年操業へ
半導体製造装置向け部品メーカーの淀川ヒューテック(大阪府吹田市)は28日、熊本県益城町に主力のフッ素樹脂製品の工場を建設し、生産能力を2倍に引き上げることを明らかにした。投資額は約44億円で、2025年3月の操業開始を目指す。隣接する菊陽町で半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場完成が近づき、周辺地域で関連産業の集積が続くなか、需要拡大に備える。
淀川ヒューテックは同日、益城町などと立地協定を熊本市内で結んだ。熊本空港にほど近い県営工業団地「臨空テクノパーク」のうち、3万平方メートルの用地を取得する。
新工場は2階建てで、延べ床面積約9000平方メートル。24年1月の着工を見込んでおり、半導体製造装置メーカー向けにフッ素樹脂を使った角槽やチューブを生産する。