超高分子量ポリエチ広幅フィルムシート
淀川ヒューテック
淀川ヒューテック(大阪府吹田市、小川勉社長、06-6386-2466)は、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)の広幅フィルムシート「ウルトラポリマー=写真」を6月中旬に発売する。連続押出技術で、最大幅1500ミリメートル、最小の厚さ0.05ミリメートルと広幅で薄いフィルムシートの供給を可能にした。価格は厚さ0.05ミリメートルのもので1平方メートル当たり500円。07年度に年間3億円の売上を目指す。
UHMW-PEを押し出して円筒型に固めたビレットを作り、その側面を削って製造する。従来の型に押し固める手法と比べ、高さのあるビレットで広幅シートの製造が可能になった。
押し出しはビレット内の気泡が少ないため、丈夫で薄いフィルムシートが得られるのもメリット。
UHMW-PEは分子量が多いため、耐摩耗性や耐衝撃性、耐低温性が高い。低摩擦性や低誘電率も兼ね備えている。同社では鋼材やゴムの加工、フィルム単独での加工など広範な用途を開発し、主力製品の一つに育てる方針だ。