エコー
「韓国の半導体メーカーの製造装置の内製化は本体の経営にとってプラスなのか」。液晶パネルに偏光板を貼り付ける装置をつくる淀川ヒューテックの小川勉社長は疑問を投げ掛ける。内製化にこだわった日本企業が高コスト体質に陥った過去の経緯をつぶさに見てきた。「内製化ありきのグループ経営は時代に逆行しているのではないか」。
多少割高になっても専業メーカーからの装置購入は「競合他社の動向を見極め、最新の技術水準を維持するには有効だ」と説く。来期以降、内外でパネルの大型化など液晶関連の設備投資の増加が見込まれるが「専業メーカーとして選んでもらえるよう常に技術面で先を走っていきたい」と意気込んでいた。