淀川ヒューテック社長・小川克己氏
「海外経験や技術知識発揮」
創業者で実父の小川勉会長からバトンを引き継いだ。「06年に副社長になった時点から心構えはしていた。大学の研究室で培った技術知識と海外での経験という持ち味を発揮していきたい」と意欲を燃やす。
同社は液晶・半導体分野を中心とするフッ素樹脂の成形・加工の大手で、液晶製造装置や金属・プラスチック部品の表面処理加工など、さまざまな分野の関連会社を抱える。グループ全体で売り上げは450億円内外で、社員数は550人にのぼる。
役員として経営に携わるようになり、自ら経営計画策定の先頭に立った。外資系企業でマーケティングを担当した経験を生かした格好だ。まず事業を15部門に分け、それぞれ中期経営計画を設定し目標を定めた。「昔は向いていないのではないかと思った経営にも徐々に自信がついてきた」と笑顔。
07年8月に結婚。「夫婦そろって旅行好きで、休みがあれば出かけている」と楽しげ。 (大阪・安藤光恵)
【略歴】97年(平9)阪大院工修了。99年米カーネギーメロン大学ビジネススクール卒業、同年日本ムーグ入社。01年淀川化成(現淀川ヒューテック)入社、02年経営企画室室長、03年取締役、06年副社長。大阪府出身、36歳。4月16日就任。(大阪府吹田市江坂町2の4の8)