危機しのげるか関西中小
金額まだ7割
「09年12月~10年1月の月次の受注は、数量こそ不況前の08年1~6月並みに回復したが金額はまだ7割程度だ」。淀川ヒューテック(大阪府吹田市)の小川克己社長の表情は厳しい。半導体製造装置の薬液を運ぶチューブやタンクなどの部品を手がけるが、単価の下落が大きい。
半導体を利用するパソコンや液晶テレビは新興国向けの低価格モデルの需要が急拡大。「製造装置大手がコスト削減を狙い新興国で生産を始めている。部品メーカーの我々もさらに高い水準のコスト削減の要請を受けている」(小川社長)。中長期の計画では、国内生産拠点の統廃合も視野に入れる。