液晶パネル製造装置
韓国で生産能力2倍
淀川ヒューテックが新工場
樹脂成型品製造の淀川ヒューテック(大阪府吹田市、小川克己社長)は液晶パネル製造装置の新工場を韓国に建設する。投資額は約10億円で、早ければ年内の稼動を目指す。サムスン電子やLGディスプレーが液晶パネル増産を計画しており、両社向けの装置を製造する韓国の既存工場が手狭になっていた。韓国での生産能力を2倍近くに引き上げ、旺盛な需要を取り込む。
新工場は韓国で2ヵ所目。現在、建設場所の選定を進めており、延べ床面積は3300平方メートル程度を想定している。全額出資の韓国子会社YMK(京畿道龍仁市)が運営を担う。
液晶パネルに偏光フィルムを張り付ける装置を製造する。パネル製造に不可欠な装置で、淀川ヒューテックは世界で7割前後のシェアを占めるとみられる。同社の韓国売上高は2009年度に前の年度の3倍の32億円に急増。数年内にこれを2倍の60億円に引き上げる。