クリーンエネルギーを支えるリチウムイオン電池の普及に、信頼性を高める製品で貢献しています。
地球環境問題への取り組みが必須となっている中で、低炭素社会でのエネルギー使用の高効率化を支えるデバイスとしてリチウムイオン電池が社会的に重要なアイテムとなってきております。
環境インフラの整備に伴い、太陽光や風力といった自然エネルギーの活用やHV、PHV、EVなどの自動車の電動化においてリチウムイオン電池の大容量化が進む中、当社の製品はリチウムイオン電池が長期間高い安全性を維持するために開発された製品として、低炭素社会の実現に向けた一端を担っております。
材料特性と加工特性を高次元で成立させた製品
フッ素樹脂PFA高分子量グレードを使用し、弊社にて開発した熱プレス成型法(※特許第3916728号)で製造することにより、ウェルドレスでシール面への反発力を有した長期シールの信頼性が高い製品です。
材料特性
フッ素樹脂PFAの優れた特性が長期信頼性を高めます。
1.高分子量特性による優れたフレックスライフを有することでカシメシールによる耐ストレスクラックを長期にわたり維持します。
2.可塑性樹脂では最高レベルの耐熱性、耐寒性を有しており、低温特性は-200℃においても強靱で粘り強いもろくなりません。
3.優れた撥水性により水分の固着を誘発しません。
4.ほとんどすべての化学薬品、溶剤に不活性な特性は長時間薬品にさらされても薬品による材料特性の劣化を最小限に抑えます。
5.難燃性はUL94 V-0認証のみならず限界酸素指数濃度95Vol%であり可燃性電解質より引火燃焼させることが困難な特性があります。
6.大電流、大電圧環境においてトラッキング破壊を発生させにくいCTI値600V以上であり、可塑性樹脂では最高レベルです。
製法特性
熱プレス成型法で製造された製品は長期間シールを実現する材料特性を最大限引き出す工法です。
1.一般的な樹脂成形品は熱サイクル時に熱収縮を起こしますが、弊社製法で生産された製品がプラスチックメモリー効果によりシール面が膨らむ挙動を有し気密性を維持します。
2.射出成形と違いウェルド、スキン層の形成がなく、割れや液浸透のリスクを最小限にします。
3.シール面を圧縮させることにより結晶化度を上げることで、ガスバリア性を向上させます。